2022年02月21日
本日のコラムは食事における各栄養素の摂取バランスについてです。前回のコラムでは、ダイエットは計算した活動代謝量よりも少ない食事量にすることが重要だとお話をしましたね。しかーし!食事量を守っていれば何をとっても良いということはなく、その摂り方も大事になってきます('ω')ノ
炭水化物は脳や体を動かすため必要ですし、脂質は体温を保ったり皮膚を保護するため必要、タンパク質は筋肉や臓器、ホルモンなどを作るために必要です(役割はもっとたくさんあります!)。
食事で摂る栄養素には大きく分けてお米や麺、穀物類などの「炭水化物」、肉や魚類などの「タンパク質」、そして先述2つや調味料に含まれる「脂質」の3つの栄養素に分けられます。
三大栄養素といわれるこれら3つの栄養素はどれを抜いてしまっても生きていけません。(←ココ超重要!!)
少し前に流行った炭水化物を極端に減らしたダイエットは短期間の減量ができることで人気を博しましたが、先述のとおり体に必要な栄養素のバランスを大きく変えるため、とても難しいダイエット方法なのです。このコラムを読んでいる方の中にも低糖質ダイエットに失敗した方も多いのではないでしょうか。
それに加えて最近は、米を主食に生活してきた我々日本人は、炭水化物を少なくして脂質とタンパク質を増やすダイエットに不向きなのではないか〜なんて言われています。ダイエットの考え方、トレンドは本当に常に変化していきますね( ;∀;)
さて、本題に移りましょう。そんな大事な三大栄養素をどのような比率で摂ればいいのか、これにもさまざまな考えがあると思いますが、私は厚生労働省が2020年に出した指針「エネルギー産出栄養バランス」を挙げたいと思います。
こちらを挙げた理由としては、まず国(厚生労働省)から発出していること。そして近年のダイエット研究のメタアナリシス※とも符合しているからです。
この指針によると、
・タンパク質は食事全体の13%〜20%が望ましい。成人(18歳〜69歳)で23%、高齢者(70歳以上)では22%を超えないようにする
・脂質は20%〜30%を超えないようにする
・炭水化物はタンパク質と脂質で摂った残りのエネルギー量を摂る。数値にして50%〜65%
参照元:https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586560.pdf
となっております。
さあここまできたら今までの基礎代謝量、活動代謝量、各栄養素の摂取比率をもとに1日に食べる各栄養の量(グラム数)を出していきます。随分と長くなってしまいましたがあともう少しですよ!ついてきてくださいね♪
次回のコラムもお楽しみに(*'▽')
※メタアナリシス (meta-analysis)とは、複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析すること、またはそのための手法や統計解析のこと。要は現時点でかなり説得力があるよ〜って感じにとらえてください( *´艸`)